コラム
ap bank コラム Vol.3:防災士 浅野さんによる「防災への願い」

ap bank では、2007年の新潟沖地震での炊き出しから始まり、2011年の東日本大震災、2018年の西日本豪雨でのボランティアなど、被災された現場に立ち会う機会が何度もありました。必要性は感じながらも、つい後回しにしてしまいがちな防災への備えですが、災害が起こる前にできることの一つです。
この度、ap bank fesのオフィシャルグッズで「防災セット」を作るにあたりアドバイスをいただいた、防災士の浅野正哉さんに、防災についての寄稿をお願いしました。防災への関心を持つことが、防災の第一歩だと思います。
ライブの当日も会場内ブースに来てくださる予定ですので、ぜひ立ち寄ってみてください。
防災への願い
防災士の浅野と申します。
防災グッズを通じて、ap bankさんと一緒に皆様の日々の暮らしの安全を喚起できればと願い、このコラムを書かせていただいております。
昨年元日に発生した「令和6年能登半島地震」から1年が過ぎ、犠牲になられた方に深く哀悼の意を表するとともに、9月の豪雨による被害も続き、今なお避難生活を余技なくされている方々、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また本年は、阪神・淡路大震災から30年の節目の年を迎え、震災の経験と教訓を次世代へ繋いでいきたいと思っております。
日本は、地形的にも非常に自然災害が多い地域であります。
夏には台風、冬には大雪が毎年発生します。さらに、地域によっては火山地域、土砂災害警戒区域、そして、周期で発生する地震など、たくさんの危機管理が必要な場所があります。また、昨今では、ゲリラ豪雨と呼ばれる線状降水帯の急な発達による集中豪雨や
地球規模の気温の変動がもたらす、猛暑に寒波、干ばつに洪水、乾燥による山火事など過去に経験のない規模の自然災害が相次いでいます。

「いつ起こるかわからない」ではなく、「いつ起こってもおかしくない」という状況の中、私たちができることは何か?という問いに、私は防災士として皆さんに自身の経験や知識を共有しながら、一緒に災害に備えていければと考えております。
「備え」とは、単に、防災グッズを準備しておくということだけではないと思っております。それは土地を知り、場所を知る。過去から学び、未来を考え、それを大切な人と共有して、生き抜くという意思であり、その過程であると思います。
まずは、「知ること」を第一歩として始めてみることが非常に大切です。
今回はap bankさんとの取り組みを通して、皆さんに防災を知ることのきっかけとなってほしいという願いで、オリジナルの防災グッズを考えました。
・防災は必要だとは思いつつ、ついつい後回しになりがち
・何から備えれば良いのかわからない
・おすすめの防災グッズは何?
という、防災と初めて向き合う方に向けて、在宅避難セットと避難所/車載セットの2種類の防災グッズをお選びいただけるようにしております。
在宅避難セットは、戸建て、集合住宅のどちらでも、在宅避難の際に活用できるグッズを選びました。数日間、自宅で避難することを想定し、まずは身の安全を守るヘルメットとスリッパ、そして生活における必要な品としてお水と備蓄食がセットになっております。
避難所/車載セットは避難所や車に避難されることを想定し、寝泊り用にマットや防寒対策用のアイテムを入れております。必要になるお水や備蓄食も同様にセットされています。
ap bank fes ‘25当日は、実際の商品を触ったり説明を聞いたりできるブースを設置予定です。ご自身がお住まいの環境に照らし合わせながら必要なセットをぜひ検討してみてください。

私は、株式会社アミューズの社員でもあり、「防災ギフトサービスkasanari」というサービスを展開させていただいております。
アミューズでは令和6年能登半島地震を受け、復興の一助となるべくアミューズ募金「令和6年能登半島地震災害義援金」を開設するとともに、総勢100名を超えるアーティストと社員が石川県珠洲市災害ボランティアセンター、および避難者に無料入浴支援を提供する金沢市内の温泉施設での運営サポートを行いました。私自身もボランティア運営事務局として、また一社員ボランティアとして被災地で活動させていただきました。被災された皆様に、一日も早く穏やかな日常が戻ることがチームアミューズの願いであり、私自身としましても、改めて防災の「備え」の大切さを多くの皆様にお伝えさせていただきたいという思いであります。


最後に、このコラムやap bank防災セットを通して、ご自身やご家族が必要とする物を考えてみたり、お住まいの場所の地域特性を調べるきっかけとなれば、すでに防災の「備え」への大きな第一歩が始まっていると思います。
・お住まいのエリアに洪水や浸水、土砂災害の可能性はないでしょうか?近くに海岸や川、山や崖はないでしょうか?
・家のなかで安全な場所はどこでしょうか?家具の転倒対策はできてるでしょうか?
・ご家族のなかで緊急時の連絡や集合場所は決まっているでしょうか?
・避難場所がどこにあるのか、また、避難経路は把握できてるでしょうか?
・お薬や眼鏡など必需品は足りていますか?
ap bankさんが掲げる「持続可能な未来づくり」には人と自然環境との共存が欠かせません。防災はまさに人と自然との橋渡しであり、人が自然と共にあり続けるための願いそのものではないでしょうか。ぜひご自身で調べながら「備え」を始めてみてください。
プロフィール
浅野正哉 ASANO MASAYA
株式会社アミューズ社員、防災士(2023年8月~)
アミューズに入社後、海外事業に従事。その後、新規事業開発部署にて、防災ギフトサービスkasanariの立ち上げに携わり、現在サービスの運用・監修を行う
ap bank fes ’25オリジナル防災セットはオンライングッズストアにてご注文受付中!(2025/3/16まで)
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防災セット(住宅用)
https://official-goods-store.jp/apbankfes/v2/product/detail/APBF113
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防災セット(避難所&車載用)
https://official-goods-store.jp/apbankfes/v2/product/detail/APBF114