自然の流れにちょっとした手助けを
2004.12.15

見えますか? バッタがとまっていました

オオフサモは、とてもきれいでした
生き物の生命力はすばらしいのです。乱れてしまった環境では、棲める生物の種類が減ったりいなくなったり、草木も枯れたりしてしまいますが、ちょっとだけ環境を整えてあげると、あとはどんどん自分たちでもとに戻そうとします。そんな手助けをしているのが「とんぼエコオフィス」。八日市場のふれあいパークでは、失われていた自然な流れが戻りつつあります。ap bankは、そんな自然と人との関係に魅力を感じ、融資を行いました。今回は、セリやオオフサモを植えた「水路」のご紹介です。
このレポートは2004年12月15日現在のものです。その後、2005年の外来生物法の施行にともない、オオフサモは第二次指定外来種となりました。現在、とんぼエコオフィスでは、ヤナギモ等の在来種への入れ替え作業を実施しています。

これが、水路に活気を戻した「堰」
千葉県八日市場市からの受託事業「堰設置植栽セリ・セリ及びビオトープの維持管理業務委託」。ドロドロになって、水もうまく流れなくなっていた二股の水路に流れを戻す方法を、「とんぼエコオフィス」さんが提案したことからスタート。その方法は、二股の一方だけに水が流れていたのを、どちらにも水が流れるように「堰」をつくるということ。その「堰」よって、水流を8対2に調整しました。特にコンクリート水路の方は、水流をゆっくりにして生物への負荷を減らしました。そうして枯れかけていた水路がよみがえりました。

時折流れこむ近隣の生活廃水も、このようにストップ
たくさん水が流れるようにした「せせらぎ水路」にはセリを植えました。水底に網目をはって、セリを丁寧に植えつけます。あとは、セリがどんどん広がって生えてゆきます。そうするとセリと微生物によって水もきれいになり、セリがストッパー役となって流れ込むゴミも食い止められます。

春には蝶が、このセリを食べにやってきます
セリは蝶の食草で、春にはモンシロチョウ、キアゲハ等が乱舞します。セリは見た目にも涼しげで、とてもきれいです。

右手にある緑の群生が、自然に増えていったオオフサモたち
水流をゆっくりにした「コンクリート水路」にはオオフサモを植えました。大雨で流れてしまったオオフサモの一部は、下流のビオトープ水の流れついたところで自然に自生してしまったそうです。まさしくこれが自然の強さだと実感。

コンクリート水路の壁面には、麻布が丁寧にはられていました

このように水底に網をはります
水路の脇のコンクリートには麻布がはってあります。これは虫たちが壁を登りやすいように、という配慮。土ならば問題はないけれど、コンクリートではひっかかりがないので、水辺との行き来がしづらいのだそうです。こんなちょっとした工夫が大切なんですね。



