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フードエリア全景
ap bank fes'05 organic food area レポート
「今自分たちができること」
01 02 03
一日約36000食のオーガニックフード
昨今の夏フェスは、環境メッセージを携えたものが多くなってきた。それも大袈裟なことではなく、「ごみをきちんと分けて捨てよう!」というような小さな、ふだんの生活でもできそうなこと。一日に何万人も集めるフェス会場は、膨大な量の飲食が繰り広げられる。それにともなうごみの量は、想像するのに難しくない(具体的にどのくらいの量なのかは想像できないけれど)。膨大な量のごみに思いを馳せることは、大きく捉えがちな環境問題の足元を考えさせるキッカケには、確かにうってつけだ。
 
これは何も来場者の意識だけに投げかけたメッセージではなく、いろいろなカタチや活動になって、広がっていく。共振していく。──ごみ分別を言うなら関係者も(なるべく)ちゃんとしたいよね、とフェス主催者側は、出店者にもごみを分別をお願いしたり、削減を協力してもらうような取り組みを始める。環境に負荷がたくさんかかるような飲食物を提供したくない、と思った人は負荷があまりかからないような農法で育った食材を調理して食べてもらおうとする。ごみにしたくないから、使う食器は返却してもらって、洗って何度も使おうとする出店者も登場するかもしれない。
7月16日〜18日に静岡県のつま恋で開催されたap bank fes'05も、環境問題への意識は高い。ライブを通してアーティストたちが発信したいことは、エコを考えるキッカケ。けれど巨大設備が必要なライブをすれば、さまざまな環境負荷も与えることになる。矛盾がそこには潜んでいる。それを正面から捉えて深く考え、「今自分たちができること」を出来る限りカタチにしようとした。
 
まず、飲食。
一日ライブ会場で楽しめるように<オーガニックフードエリア>を設け、来場者が口にする飲食には、なるべく環境に負荷のかからないものを提供してもらった。ふだん都心で店舗展開をしているオーガニックフードを提供する専門店が9店舗。一部有機食材を取り入れて挑戦してくれたケータリング専門や、露店専門の飲食店が3店舗。ほかにオーガニックのパン屋さんなど有機、無農薬の食材、無添加調味料の使用など、「今、自分たちができること」の範囲で取り入れてくれた出店者は、全部で18店舗になった。一日に1店舗でだいたい2000食を用意したが、どこもお昼過ぎには完売御礼の札。
食べればごみが出る。それをなるべくごみにならないように分けて資源になるよう、業者とNGOの協力を得て<ごみの9分別>を行った。(1)缶(スチール缶、アルミ缶)他金属キャップ・金属類、(2)ペットボトル、(3)ペットボトルキャップとラベル、(4)紙コップ、(5)割り箸、(6)生ゴミ・残飯、(7)乾電池、(8)可燃ごみ、(9)不燃ごみの9つに分けたうち、7つは、素材に生まれ変わる。可燃物(紙など)と不燃物(プラスチック類)は、開催場所の処分方法に従うことになった。なかでもペットボトルは、キャップとラベルを分けることで、化学的な処理が行われ、PET樹脂になり、ペットボトルとして再生する。また、回収したペットボトルはスウェーデンのORWAK社の圧縮機で圧縮。こうすることで、トラックが3台必要だった運搬が1台ですむのだという。ということはトラックから排出される排気ガス=CO2の削減につながるということ。
9分別
9分別がわかりやすく表示してあります
分別は捨てる人の手で
分別は捨てる人の手で行われます
リユースカップ
リユースカップを手に飲食店へ
また、紙コップとあわせて<リユースカップ>が使われた。ふつうのプラスチックカップだけれど、借りた場所へ返却すれば洗浄して何度も使えるカップ。これだけで紙コップのごみがどれほど減るだろう。会場では、返却するごとにap bank fes'05特製の缶バッチと交換できた。
また、環境への負荷を考えた雑貨類が売れられているブースも7店揃った。オーガニックコットンを扱うお店、フェアトレードの商品を売るお店などが集まり、雑貨や衣類からの目線で環境問題を来場者に紹介した。 そして、電気。これがなければ音楽自体も伝わらない、会場作りもできない。その電気に自然エネルギーを使った。会場に風車や太陽光パネルを設置することはできないから、太陽光発電とバイオマスガス発電を売る会社や団体と、それぞれ1日1社からエネルギーを購入して、グリーン電力証書を発行してもらう方法を取り入れた。ap bank fes'05運営事務局が計算したところ、ライブ会場、フードエリアなど一日の電気の使用料は、約6,000kWh(キロワット時)。この量は1家庭(平均4人家族)の一日の使用量で、約600家庭分に相当する。また約6,000kWh というのは、1家庭は平均で年間3500 kWh使うという平均データからみると、1家庭の約2年分の電気ということ。2年分の電気を一日で使ってしまう‥‥‥。わたしたちは、それを享受し、ぞんぶんに楽しむ。
グリーン電力証書
グリーン電力証書
02 02
お花を植えました。
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