沈丁花さん
2008.03.11 Tue
夜道を歩いていると、ふわっと花が香って、
どきりとすることがあります。
姿は見えないけどたしかに香る。
なんだか、色っぽささえ感じます。
冬の残りと春がせめぎあうこの時期は、
沈丁花。
どんな香りかは人によって感じ方が異なるところですが、
私にとって沈丁花は、
おくゆかしくて、すがすがしい、
やさしいのに強い、
ちょっと古風な日本の女性みたいな香りです。
……さもこれまでの人生、
沈丁花の香りを楽しんできたかのように書いていますが、
実は2年ほど前に人に教えてもらうまで、
その香りを知りませんでした。
謎であることには、
沈丁花は家の庭にもあったのに。
くちなしや金木犀なら、
香るころの空気の感じまで、
ちゃんと体で覚えているのに。
沈丁花が香ったら、
その楽しみを遅く知ったぶん、
たっぷり吸い込むようにしています。
(kuni)
歩道とか、ビルやマンション脇の植え込みとか、
けっこうそのへんにいらっしゃいます。
沈丁花さん。


