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monologue text by takeshi kobayashi -小林武史が日々思いついたり、考えていることを書いていきます。-

遅ればせながら、ですが、Bank Band「沿志奏逢2」の話

2008.01.29 Tue

遅ればせながらシリーズ第二弾、ですが、
Band Band「沿志奏逢2」が出ました。

いくつかメディアでも話したりしてるから、
知ってる人もいるかも知れませんが、
このアルバムの制作およびリリースのモチベーションが
生まれたのは、やはり台風で2日間開催できなかった
去年のap bank fes '07がきっかけだったいうことではないかと
思います。

ざっと振り返ってみると、なかなか駅伝選手みたいです。
台風が過ぎた後も不安定な大気の中、かなりの喪失感で
帰京し、次の日に、中止のため余ったクルックのカレーを
持って新潟に行き、帰ってきてから、「はるまついぶき」を
配信で出すことを決め、と同時に「沿志奏逢2」の制作を
決心し、Mステに一度だけ出演し、
その後、ミュージシャンのスケジュールを調整し、
「沿志奏逢2」のレコーディングに入り、比較的短期間で
集中力を持って完成させて、今年に入ってからリリース、
そして二本のテレビ出演およびap bank fes '08の発表、
で現在に至る、という、そしてもう今は、今年のフェスに
早々とフォーカスが合い始めています。

前にも書いたかもしれないけれど、本当に、
ネガの中にポジは潜んでいるなと思います。
この展開がつくれること自体、自分でも本当に不思議な
気持ちになります。
本当にいい意味で他力本願、とでもいいますか。
今回のBank Bandの仕事も人との力をうまく合わせたり
きっかけをはかったりとか、そんなことでできてるのかも
知れません。

大半の曲がカバーのアルバムだということもあるけれど、
僕がプロデュースしたどのアルバムよりも、悩まないで作れたのが
「沿志奏逢2」だと思うし、そういった産みの苦しみとは無縁の
アルバムだと思うけど、じゃあ聴いていてどうかといえば、
まあそれはみなさんの思う通りでございますが、
僕は良いアルバムだと思いますよ。

こんなこと言うのも何なんだけど、
実際に「歌うたいのバラッド」でMステに出た時も、
すべてのミュージシャンが集まって
前もってどこかのスタジオでリハーサルとかするのが普通かも
知れないけれど、あれもテレビ局で「やあ、今年もよろしく」とか
いいながら、カメリハとか含めて2、3回リハーサルをやった
だけなんだよね。

あれはあのテレビ局の、銀のキラキラした紙吹雪を後半から
降らすというシンプルな演出にも助けられたけど、
なんというか、Bank Bandの真骨頂が出せた演奏でした。
また本番のテイクが一番良かったんです。
本番には強いです。さすがにプロフェッショナル。

ただ一つ、家に帰ってからビデオを見て
一つわかったことがありました。
前回「はるまついぶき」で出た時は、喉の調子が悪いにも
関わらず、なぜこれを配信でリリースすることになったかの
いきさつを僕が喋らなければならなかったから、
かなり集中力を持って、あの演奏してない時の空間にも、
いたんだけど、今回は、まるでやる気のないように映ってる
自分に、軽く愕然としました。
理由は、ちょっと考えれば「なるほど」ってことなんだけど、
テレビって、タモリさんやそのまわりの人を含め、喋ってる人を中心に
動いてるんですよね、当たり前だけど。
ところが、あの場にいると、ただ横で小さな声で喋っている
タモリさんや桜井とかがいるだけで、台本上、僕にあまり
関係がない時には、テレビの進行に耳を傾けるよりも
普通に好奇心でいろんなところに視線を送って
しまうんだよね。一般人に近い僕としては。
だからああいうところに出る場合は、今、テレビに映って
進行している話に「ふん、ふん」と相づちをうったり、
「なあるほど」という顔をしないとダメなんだ、と
いうことです。
以後、気をつけたいと思います。

遅ればせながら、「mother kurkku」ができました。

2008.01.28 Mon


年末年始の慌ただしさで、すっかりこのブログに
書いたと思っていたことで書いていなかった
ことがありました。

「mother kurkku(マザークルック)」という店が
去年の12月23日にオープンしました。
その前に「kurkku cafe」と呼ばれていたスペースを、
まあ、リニューアルといえばそうなんだけど、
そこを新しくしてくれたプロデューサーの
山本宇一氏との話し合いで、「これはクルックカフェの
リニューアルというよりも、新しい店の誕生だね」と
二人ともに思えるだけのビジョンを持ったお店が
誕生したと思います。

一度、来てみてもらえるとわかりますが、神宮前2丁目の
ユナイテッドアローズなどがある通りに面した、
カラフルな発光体でもあり、何かの「乗り物」でも
あるような、不思議な存在感を醸し出しています。
そこを山本宇一氏は、「mother ship」という言葉、
つまりは「母船」とイメージし、僕はそれを神宮前に展開して
いるクルックの、一番ふところの広い・深い、
だけどいつでもそこに居てくれるような、文字通り「マザー」と
いう感じになってほしいなと思い、話合いの結果、
「mother kurkku」という、クルックの「お母さん」に
なってもらいました。

食べ物も、もちろん低農薬を含めて安全性などにこだわった
ものを使ってるんですが、「mother kurkku」は
あまり厳格すぎずに、その分とにかくお客さんに気軽に食べて
もらおうということで、かなり低価格の品揃えとなっています。

どうぞみなさん、使ってやってください。

ところで、今年の2月から、奥にあった「kurkku library」を
閉鎖し、新しく「神宮前 lab.(ラボ)」という、
お店ではないんだけども、プロジェクトスペースをつくること
にしました。

その詳細については、
kurkku kitchenやmother kurkkuにもフライヤーとして
置くことになりますが、kurkkuサイトでも見ることができます。

ap bank fes '08 開催決定!

2008.01.18 Fri

ご存知の方も多いかと思いますが、
ap bankは1月16日に、早々とap bank fes '08の
開催を発表しました。

ap bank fes '07は台風のために2日間中止を余儀なくされて、
正直いって、去年のフェスが終ってしばらくの間は、
さすがにap bank fes '08を同じ場所や同じ時期にやることに、
かなりの躊躇があったのは事実です。
だってもし台風がまた来ないとも限らないわけでしょ。
さすがにそれは回避したいなという思いが強く働いてたわけです。
そして野外でいろんなリスクを背負いながらやるイベントに
しては、あまりにも緻密な作りになっているフェスの有り様自体にも
若干の疑問が頭をもたげてきていたのも事実です。
まあ言ってしまえば「ap bank fesとは?」と。

話は少し違うけど、東京環境会議というのを去年の3月に
新木場のスタジオコーストというクラブでやりましたが、
その延長で環境会議というのをいくつかシリーズ化していきたい
という計画があります。
これはクラブイベントに留まらず、今までつながってなかった人や
ジャンルや、もしかしたら日本以外の国々などとも、未来のことを想い、
持続性のある社会づくりを目指してつながっていく……というような
ことを目指しているものです。これを僕は「コラージュ」という
概念というか感覚で捉えているんだけど、まあ要するに未来は一様に、
どんな人にも(人じゃない何かにも)、そしてどんな場所にもやってくる、
そのことを思って,ap bankに興味ある人もない人にもレゾナンスして
いこう、ということなんですよね。
そしてこのことを推し進めていた時に、「ap bank fesとは?」という
問いに対して、答えのようなものがはっきりと見えてきたわけです。

それは「感動」という言葉でした。
もしかしたら、毎年毎年、同じ場所で、同じような日時で、
去年自然の猛威に若干打ちのめされたからといって
今年も変わらぬ想いでトライさせてもらって、そしてまた
出会うべき人に出会えて、そんなことを繰り返していくこと自体が
一つの物語になってるなあと思うと、急に視野が開けていきました。

だからもし今年、去年と同じような台風がフェスを襲ったからと
いって、まあそれは縁起でもないことなんですが、
でももしそうなったとしてもまた来年同じようにドアを
ノックさせてもらうことで、物語は深みを増していくだろうし、
いずれにしても迷わず、やるべくことをやるだけだなあと……。

そんなわけで、今年もやります。
詳細は随時ホームページでチェックしてください。
よろしくです。

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