今、広島に来ています。
あと2時間後には「Mr.Children HOME TOUR 2007
-in the field 」広島公演が始まります。
今回のツアーは通常のツアーとは違って、
プロデュースのみならずステージでキーボードも
弾いてるわけです。
リハーサルをやっていて、ふと思い出したのは、
12年前にここ「広島ビッグアーチ」というところに来て、
ライブをやっていたということです。
今回の会場はサッカー場で、今日のコンサートも
4万8000人も入るという大きな会場なんですが、
前回はその裏にある小さな会場だった、
それでも1万は超えると記憶していますが。
そのときのツアーは、実はミスチル野外ライブ史上、
おそらく最も雨が降ったライブだったのです(コンサート
時間内の降雨量という意味で。実際調べたわけじゃないけど、
まず間違いない)。
僕はプロデューサーとしては、
通常のツアーでは全公演をまわるわけじゃなく、
3公演ぐらいやってだいたい細かな直しが終ると、
あとはポイントでまわるぐらいなのですが、
その広島の時はいたから、もしかしたら
前半戦だったか、まあいずれにしても12年前の話ですけど。
その時のツアーは、ミスチル初の野外スタジアムツアーで、
あの時は「空(ku:)」というツアータイトルで、
ちょうど阪神大震災があった、その年の夏のツアーだった
んです。
サブタイトルに「豊年万作夏祭り」というのを
つけてたと思うんだけど、ちょうど大ブレイクしたミスチルの
成功の一部を空に返そう、みたいな、今思えばアジア的な
循環の思いとか、そんな意味が無意識にこもってたような
気もするし、実際、売上げの一部を被災地の方に義援金と
してお送りするとか、思えばいろいろな社会的な循環とか
始めだしていた時期でもありました(その半年前ぐらいに、
AAA(アクトアゲインストエイズ)で
『奇跡の地球』をエイズのためのチャリティーとして
リリースしたりもしました)。
まあそれにしても、あの時の雨はすごかった。
僕もレコーディングとしてのプロデュースはデビュー当時から
だったけど、まだ本格的にミスチルの、ライブのプロデュースは
まだ3回め、しかも初の野外。大雨の中を開演時間が大幅に延びて、
震えているお客さんを待たせてる進行に、
スタッフをインカムで怒鳴りつけて進行を仕切ったりして、
ステージの表からPA席までずぶぬれになりながら、
駆け回っていたのを覚えてます(思い出すと恥ずかしいものがありますが)。
なんかプロデューサーとしても血気盛んな頃の、印象に残る
一日だったなあ。。。。
でもその日のライブは、そういう日によくあることだけど、
素晴らしいライブでした。
ちなみに一週間前の富山公演も中盤からバケツをひっくり
かえしたような雨が降ったけど、その公演もよかった。
12年間の月日の差があるから、ライブの内容は随分成長したと
思います。今は、横綱相撲をとれるミスチルだけど、12年前は
かなりつたなくも、初々しい良さもあったはず。
でもこの時のツアーは、映像に記録してないんだよね。
文字通り、空(ku:)に返してしまったようなツアーでした。
そういえば、いずれここでも取り上げていきたいと
思ってるけどkurkku(クルック)がミスチルのツアーで、
物販の制作をしています。
環境に優しいものをテーマに、色々なものをつくっていますが、
やはり今回の目玉は、ap bank fesでもそうだけど、
オーガニックコットン。
そのオーガニックコットンの需要が日本のマーケットで1/3ほど、
このツアーで伸びたということ!
これには僕もびっくりしましたが、これはすごいことですよ。
僕らの場合は、今は中国の方からオーガニックコットンを輸入して
いますが、世界でオーガニックコットンの需要が伸びると
いうことは、それだけオーガニックコットンの生産や畑を
増やしていけるということなわけです。
一概にすべてがイコールというわけではないだろうけれど、
消費が変わっていけば生産の質が変わって行ける。
ちなみにオーガニックコットンでつくったTシャツは
本当に着心地がいいですよ。
ap bankやkurkkuは、これで売り上げた中から、更に生産地を
変えていくような仕組みを現在考えているところです。
このへんのことも決まってきたら、ここで書いていきたいと
思っています。
ともかくそれだけのオーガニックコットンの需要が伸びたのも、
今年のミスチルのアリーナツアーからスタジアムツアーまで、
途中1日だけのap bank fesも含めて、約70万人という、
とてつもない動員があったからだと思います。
僕も、もちろん桜井やジェンや田原や中川、
あと亮太や四家くんや拓夫くんたちも1曲1曲、
お客さんに届くことを思ってやってたわけだけど、
それも今日と、来週の大阪2日間で、残りわずか3本となりました。
あと3本といっても、いつも通り、気合いを入れて
がんばるのみではありますが。
更に広島で思い出したんだけど、
そういえば最近試写で観た映画で「原爆の火」という
映画があります。
タイトルはもしかしたら変わるかもしれませんが、
来年どこかで公開されていくことになるかと思います。
映画の収益は、その映画の監督でもあり
プロデューサーのマット・テイラーという人が
世界核兵器解体基金というものをロシアのプーチンさんと
数年前につくってそこを受け皿にしています。
ドキュメンタリーなんだけど、だいたいの流れは、
こんな感じです。
広島や長崎での僧侶の方々が60年あまり前の被爆した時の
火を絶やさずに残してあったものを、その僧侶の方々がサンフランシスコから、
初めて核実験が行われたというトリニティサイトという、
現在は封鎖されている場所まで行脚して持っていき、
トリニティサイトのゲートを初めてくぐることになります。
そもそも、その火をなぜそんな
ところに持っていこうとしたかというと、原爆によって生じた火を
始まりのところに戻してやることで、最後のシーンでは
実際にいくつか細かいものを燃やすことになるんだけど、
そうすることで怒りの連鎖を閉じることができるという仏教的な
考え方に基づいたドキュメンタリー映画なんですね。
ちょっと僕の説明では観念すぎてわからないかもしれないけれども、
ロードムービー的なタッチが非常に力強さがあって、
ある意味ポピュラリティのある映画だと思うし、
来年の公開に際して、何か手伝えることがあるかどうかわからない
けれども、前向きに考えてみたいと思っています。
開演まで残りわずかな時間となってきましたので、
今回はこのへんで。