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monologue text by takeshi kobayashi -小林武史が日々思いついたり、考えていることを書いていきます。-

長居陸上競技場にて

2007.09.29 Sat

大阪長居陸上競技場と聞いて、「お、それはこの間、
世界陸上やってたところでは?」と思うあなたは
立派な織田裕二さんファン?
というわけでもないだろうけど、僕は今、ミスチルの
ライブ、開演前1時間をきった楽屋にいますが、
先週も広島で、この日記を書いてたんで、
なんかギリギリの感じで書く気持よさを覚えつつ、
また書いています。

長居陸上競技場でやるのはミスチルのライブの歴史の
中では初めてで、今日、明日と、本当にこの長い
ツアーの最後を締め括ることになります。
だいたい僕は、通常プロデューサーとしてはファイナル
後の打ち上げも、過去には参加できないことも多々ありました。
もちろんファイナルを祝ってやりたい気持ちも
あるんだけど、もう出来上がっているものにいまさら僕が
とやかく言っても、という感じで、千秋楽の醍醐味を
経験しなかったことが多かったような気もします。

でも今回ばかりはメンバーやサポートメンバーおよび
スタッフと共に、いよいよ迫って来るお別れの瞬間に
身体ごと立ち会っているって感じで、逆に密かに
クールを装ったりしています。
ついさっきも、僕がいる楽屋に、コーラスをやってる
亮太が「Tシャツを持ってきました」とかいって、
彼がやっているグリーンバードというゴミ拾いの、
吉祥寺チームのTシャツを持ってきたりして、
結果的に、寝ていた僕は起こされることになりました。。。
(ちなみに亮太は、このツアーが終わると、今までどおり
カフェのバイトに戻るという話です。真偽のほどは
定かじゃないけど。)
卒業式の女子高生みたいなムードもちらほら漂いだし、
いよいよツアーも最後だなという感じもあります。
そういえば、ミスチルのニューシングル「旅立ちの唄」の
メディア解禁ももうすぐにせまっています。

ap bank関係のことも、いろいろ進行してるんだけど、
ここでお話できるのはもうちょっと先ですが、
それこそてんこもりで新情報やエピソードなどが
待ち受けております。

お楽しみに!

広島で思うこと

2007.09.22 Sat

今、広島に来ています。
あと2時間後には「Mr.Children HOME TOUR 2007
-in the field 」広島公演が始まります。

今回のツアーは通常のツアーとは違って、
プロデュースのみならずステージでキーボードも
弾いてるわけです。

リハーサルをやっていて、ふと思い出したのは、
12年前にここ「広島ビッグアーチ」というところに来て、
ライブをやっていたということです。

今回の会場はサッカー場で、今日のコンサートも
4万8000人も入るという大きな会場なんですが、
前回はその裏にある小さな会場だった、
それでも1万は超えると記憶していますが。

そのときのツアーは、実はミスチル野外ライブ史上、
おそらく最も雨が降ったライブだったのです(コンサート
時間内の降雨量という意味で。実際調べたわけじゃないけど、
まず間違いない)。

僕はプロデューサーとしては、
通常のツアーでは全公演をまわるわけじゃなく、
3公演ぐらいやってだいたい細かな直しが終ると、
あとはポイントでまわるぐらいなのですが、
その広島の時はいたから、もしかしたら
前半戦だったか、まあいずれにしても12年前の話ですけど。

その時のツアーは、ミスチル初の野外スタジアムツアーで、
あの時は「空(ku:)」というツアータイトルで、
ちょうど阪神大震災があった、その年の夏のツアーだった
んです。

サブタイトルに「豊年万作夏祭り」というのを
つけてたと思うんだけど、ちょうど大ブレイクしたミスチルの
成功の一部を空に返そう、みたいな、今思えばアジア的な
循環の思いとか、そんな意味が無意識にこもってたような
気もするし、実際、売上げの一部を被災地の方に義援金と
してお送りするとか、思えばいろいろな社会的な循環とか
始めだしていた時期でもありました(その半年前ぐらいに、
AAA(アクトアゲインストエイズ)で
『奇跡の地球』をエイズのためのチャリティーとして
リリースしたりもしました)。

まあそれにしても、あの時の雨はすごかった。
僕もレコーディングとしてのプロデュースはデビュー当時から
だったけど、まだ本格的にミスチルの、ライブのプロデュースは
まだ3回め、しかも初の野外。大雨の中を開演時間が大幅に延びて、
震えているお客さんを待たせてる進行に、
スタッフをインカムで怒鳴りつけて進行を仕切ったりして、
ステージの表からPA席までずぶぬれになりながら、
駆け回っていたのを覚えてます(思い出すと恥ずかしいものがありますが)。
なんかプロデューサーとしても血気盛んな頃の、印象に残る
一日だったなあ。。。。

でもその日のライブは、そういう日によくあることだけど、
素晴らしいライブでした。
ちなみに一週間前の富山公演も中盤からバケツをひっくり
かえしたような雨が降ったけど、その公演もよかった。
12年間の月日の差があるから、ライブの内容は随分成長したと
思います。今は、横綱相撲をとれるミスチルだけど、12年前は
かなりつたなくも、初々しい良さもあったはず。
でもこの時のツアーは、映像に記録してないんだよね。
文字通り、空(ku:)に返してしまったようなツアーでした。

そういえば、いずれここでも取り上げていきたいと
思ってるけどkurkku(クルック)がミスチルのツアーで、
物販の制作をしています。
環境に優しいものをテーマに、色々なものをつくっていますが、
やはり今回の目玉は、ap bank fesでもそうだけど、
オーガニックコットン。
そのオーガニックコットンの需要が日本のマーケットで1/3ほど、
このツアーで伸びたということ!
これには僕もびっくりしましたが、これはすごいことですよ。
僕らの場合は、今は中国の方からオーガニックコットンを輸入して
いますが、世界でオーガニックコットンの需要が伸びると
いうことは、それだけオーガニックコットンの生産や畑を
増やしていけるということなわけです。
一概にすべてがイコールというわけではないだろうけれど、
消費が変わっていけば生産の質が変わって行ける。
ちなみにオーガニックコットンでつくったTシャツは
本当に着心地がいいですよ。

ap bankやkurkkuは、これで売り上げた中から、更に生産地を
変えていくような仕組みを現在考えているところです。
このへんのことも決まってきたら、ここで書いていきたいと
思っています。

ともかくそれだけのオーガニックコットンの需要が伸びたのも、
今年のミスチルのアリーナツアーからスタジアムツアーまで、
途中1日だけのap bank fesも含めて、約70万人という、
とてつもない動員があったからだと思います。
僕も、もちろん桜井やジェンや田原や中川、
あと亮太や四家くんや拓夫くんたちも1曲1曲、
お客さんに届くことを思ってやってたわけだけど、
それも今日と、来週の大阪2日間で、残りわずか3本となりました。
あと3本といっても、いつも通り、気合いを入れて
がんばるのみではありますが。

更に広島で思い出したんだけど、
そういえば最近試写で観た映画で「原爆の火」という
映画があります。
タイトルはもしかしたら変わるかもしれませんが、
来年どこかで公開されていくことになるかと思います。
映画の収益は、その映画の監督でもあり
プロデューサーのマット・テイラーという人が
世界核兵器解体基金というものをロシアのプーチンさんと
数年前につくってそこを受け皿にしています。
ドキュメンタリーなんだけど、だいたいの流れは、
こんな感じです。
広島や長崎での僧侶の方々が60年あまり前の被爆した時の
火を絶やさずに残してあったものを、その僧侶の方々がサンフランシスコから、
初めて核実験が行われたというトリニティサイトという、
現在は封鎖されている場所まで行脚して持っていき、
トリニティサイトのゲートを初めてくぐることになります。
そもそも、その火をなぜそんな
ところに持っていこうとしたかというと、原爆によって生じた火を
始まりのところに戻してやることで、最後のシーンでは
実際にいくつか細かいものを燃やすことになるんだけど、
そうすることで怒りの連鎖を閉じることができるという仏教的な
考え方に基づいたドキュメンタリー映画なんですね。
ちょっと僕の説明では観念すぎてわからないかもしれないけれども、
ロードムービー的なタッチが非常に力強さがあって、
ある意味ポピュラリティのある映画だと思うし、
来年の公開に際して、何か手伝えることがあるかどうかわからない
けれども、前向きに考えてみたいと思っています。

開演まで残りわずかな時間となってきましたので、
今回はこのへんで。

あるプロジェクトのブレストでの発言より。

2007.09.16 Sun

今後、もしかしたら形になっていくかもしれないミーティングでの
僕の発言を起こしてくれた文章があって、それがわりと面白かったから、
そこからの抜粋と、ちょっと書き加えたものを載せたいと思います。
まだイメージの始まりなんだけど、まだみんなには目的を
明確にしないまま、この段階で見てもらうのも面白いかなと思って。
(何いってるかわかります? 抽象的な話ですみません)

「こないだのミスチルの横浜でのスタジアムが終って、
まあ僕も含めて15年間ミスチルやってきて、それなりの感慨があったんですけど、
名古屋でDJやってる子が、『国立公園ですね、ここは』と言っていて、
うまいこというねと思ったんだけど、
国立公園のような場所になってくるまでね、
この定番感も含めてなんでこんなことになってるんだってことを
振り返って思うとさ、それはやっぱりクリエイティビティ、
どうしてクリエイトみたいな言葉、イマジネーションでもいいけど、
そういうことが基本的には中心にはなるんだけれど、多分ね、
ずっと並べ替えてる、置き換えたりしてる作業を
やってるわけですよね、延々に。
桜井が歌詞をつくる時に、多分なんとなくモワッと思いがあって、
そこに言葉をずーっと置き換えたり並べ替えたりして、
しっくりくることを探して。メロディもでもそうなんだけど。
そして、ありとあらゆるアレンジも、
その曲の雰囲気も、全てを並び替えて、
ミスチルでいえば桜井とのやり取りのこともずっと並び替えて、
ステージの映像も、最近なら丹下とやってみて
「こういうことなんじゃないか」ってことをすべて並び替えてみて。
前のことと今のことも。
ただそれだけを延々やり続けてるわけなんだよね。

それである時やあるパートで、うまく行けば、吸引力のある
コーナーみたいなものが出来てきて、そのコーナーに対して、
どういうグルーヴ感が欲しいから
どういうようなエッジで次のコーナーを曲がりたいからって、
次の視野が開けてくるとかさ。そういうことを繰り返してるだけなわけ。
もちろんそういうことが重要だっていう意味で言ってるんですけれど。

ただ未来に関していうと、温暖化や格差の問題とかいろんな問題を含めて、
それが富とか権力へtoo muchで向かいすぎて、
いろんな問題を起こして、このままで行くと相当大変なことが
いろいろ起こっていく、っていうのが見えてきて、
これを政治とか大企業とかに、
ただ安心ですってことじゃないこともなんとなくわかってて。
僕らがなにが出来るかっていう時に、その並び替えをいろいろやらなくちゃ
いけないのはわかっているんだけど。

例えば最近の柏崎原発の問題一つだって、
どこまで言っていいのか難しい問題もあるわけじゃない。
問題提起するだけでも、いろんな因果関係が張り巡らされていたりも
するわけでしょ。
でもその中で思考停止するんじゃなくて、どういうつながりがそこにあるのか、
未来のことを含めて、それを僕らがどう示していくのかっていう試みが
必要なんだと思うんだよね。やっぱり並び替えを
やり続けなくちゃいけない。
新しい地平を見るために並び替えたり、組み合わせをやっていくべきで。
それは人を傷つけたりしないように、考えなくちゃいけないんだけど。
そのエンターテイメントやアートや企業や、官や市民も含めて、
それを消費に関わっている人間という観点もふくめて、
並び替えたり置き換えたり、イメージしていく。
そこで最終的に言葉が浮かび上がってるのが
「クリエイト」っていう相変わらずの言葉でいいのかっていうことは
あるんですけれど、それをやっていこうという意思だし、
そういう集まりなんだよ。
それをおもしろがるっていう場をつくろうっていうことなの……」

まあ、このようなことを喋っておりました。
これがどういったことにつながるのがそのうち発表できると
いいんですが。。。。。

いずれにしてもこんな感じで繋がりを求めて、やっています。

先週からの大仕事

2007.09.10 Mon

さて、今日は月曜日。
今日も何件かの仕事を淡々とこなしています。
一見、普通の月曜日ではありますが、
昨日までの数日は、普段にも増してテンションの
高い数日間でありました。

その数日間というのは、今を去ること3日間のことでありまして、
お気づきの方も多いかと思いますが、
僕にとって大仕事ともいえる3日間でした。

まず金曜日は「ミュージックステーション」で
「はるまついぶき」を演奏したんですが、
僕にとって演奏は問題ないんだけど、問題だったのは
トークです。

この番組に出ることを決めるときから、「はるまついぶき」の
誕生のいきさつを僕が話すのがいいだろうということに
なっていて、それなりの心づもりではいたのです。
が、しかし水曜日に喉と咳の、風邪と思われる症状が現れだし、
木曜日の朝には、なんと一時全く声が出ない
(声帯に地声がひっかからない)という状態になってしまいました。

僕は咄嗟に、Mステのトークの企画を変えるという
狡猾なことも考えたのですが
(要するに喋れないんだから、喋らなくてもいい段取りに変えようということ)、
うちのスタッフからの猛反発にあい、
有名歌手の方も行かれるという病院に、
半ば強制的に行くことになりました。

その喉の専門の部の一番偉い先生が診て下さって、
僕は「明日歌番組に出なくちゃいけなくて、ちょっと喋るんですが、
僕は歌手ではないので、適当にやっていただければ」と
言ってはみたんですが、すでに先生は「任せておきなさい」という
自信満々の様子で、さっそく鼻から内視鏡のようなものを
入れられ、僕が相当うろたえているにも関わらず、
「大丈夫だから任せなさい」と言われても、
一体これが治療なのかどうかもわからず、
結果として自分の声帯というものも初めて見せていただくことになりました。
だからといってすぐに声が出るわけではないんですが、
喉や声帯の大切さや仕組みをたっぷりと教えていただき、
今後の喉のケアのことに関して、いろいろと説明されるはめになりました。
(だから僕は歌手じゃないっちゅうに!)

まあ、しかしその後、しかるべき処置をしていただいて、
次の朝にはなんとか声が出るような状態にはなりました。
しかし、Mステのリハーサルで実際に喋ってみると、タモリさんまで
「大丈夫ですか、その声は」と気遣っていただくぐらいの状態、
テレビ局のスタッフも「できるだけ、堂アナが、フォローすると
いうことでいいんじゃないんでしょうか」というムードが出てきました。

僕も内心、まあここまで治療に専念したんだけど、スタッフに対しても「ほらね、
やっぱりね」ぐらいの気持ちになりかけたそのとき、
ランスルーで僕の横にいた櫻井くんが、「いやあ、小林さんのこの声で
一生懸命喋るから、より説得力が増すのではないですかねえ」とか
勝手かつ斬新なアイデアを出してくれちゃって、僕としても
もう本番前1時間きってる状態で、「これはもういくしかない」と
腹を決めたわけです。その後、楽屋で練習を重ね、なんとか強めの薬で
やや朦朧としてる状態としては、まあやりきったかなと。。。。。

その後、土曜、日曜と、合計で13万人を超えるオーディエンスの
前で、ミスチルの「HOME」ツアーの、まあ言ってみれば大団円
とも言える2日間を、多分最高の形でやれて、一時は本当に
どうなることかと思ったわけですが、とにかく、Mステを入れての
3日間の大仕事をやりとげて一安心、というところです。

本当は「はるまついぶき」から始まっていくap bank基金のことを
書こうと思ったんだけど、前置きが長くなったので
今日はおもろい話として、このへんでやめておきます。

日記、始めました。

2007.09.04 Tue

小林武史です。

残暑厳しい折りですが・・・・それほどでもないですかね?
とはいえ、今年の夏は全国101地点で最高気温更新という記録が出ました。
やっぱりリアルに温暖化の問題を感じますね。


ところで、ap bankのwebに「モノローグ」というタイトルで
日記的なものを書くことにしました。

書くことにした理由はいくつかあるんですが、
今、いろんな環境問題に関する様々なニュースが入ってくるけれど、
みんなの目や耳に届けられるニュースに関して、
個人的にどういうことを思っているのか
モノローグできたらいいと思っていること。

そして、あまり大きなニュースになってないけれど、
みんなに知っておいてほしいことをピックアップすること。

もちろんap bankに関心持ってくれてる人たちに、僕がどんな発想で、
どんなことをやろうとしているのかを知ってもらうため。

もう一つは、実際にap bankやkurkkuや、僕らのブレーンと、
なかなか僕も日々みんなと逢えるわけでもないから、
「小林はこんな状況なんだ」ということをここでチェックしてもらう、
そんな社内報における社長コメント的な役割もありますが。。。。。

まあ、なによりも、僕自身の考えを書くことによって整理する、
ということが大きいです。

ですから、当然興味のない人はあんまり読まないでしょうし、
でも僕としては少しでも多くの人が読んでくれるようなものに
なっていくように、と、一応どっかで考えつつ、
進んでいけたらなと思っています。


ところでここを覗きに来てる人はみんな知っていると思いますが
「はるまついぶき」のダウンロードが始まっています。
もう聞いてくれている人もいると思うけれど、
いかがだったでしょうか。

僕のコメントには書ききれなかったけれど、
櫻井くんが、いまからちょうど3週間ぐらい前ですかね、
歌詞を書き直してきたわけですけれど、
本当によくなったわけです(まあ、前を知らないから
何とも言えないと思うけれども)。
すごく希望が持てる歌になりました。
僕は楽曲の誕生物語をそのままガラス張りで書いたわけだけども、
それにしても不思議な縁を持った楽曲だと思います。
ap bank基金(ap bank基金の話もこれからしていきたいと思いますが)に
この楽曲の収益は入っていくので、できるだけ、
友達からCD-Rに焼いてもらったりせずに(笑)ダウンロードしてください。

そして良いと思ってくれたら、お友達や会社の上司、学校の先生などに、
広く声をかけていただけるとうれしいです。

僕の感触としては、すでにみんなもそう思ってるかもしれないけれど、
なんか、この楽曲はおじさん、おばさんキラーの側面を持ってるような
気がする(笑)ので、ぜひ親戚のおじさん、おばさんなどにも勧めてください。

では今後ともよろしくお願いします。

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