ap bank fes '08では、来場者、出演者、スタッフなど、会場に足を運ぶすべての人の移動によって排出されるCO2(二酸化炭素)をオフセット(相殺)する、「カーボンオフセット」という試みに挑戦しました。(詳細はap bank fes '08 オフィシャルサイトをご覧ください)
カーボンオフセットとは、ある場所で発生したCO2をはじめとする温室効果ガスを、別の場所で省エネなどを行って温室効果ガスの排出を抑制することで、「オフセット(相殺)」することです。
カーボンオフセットにはいろいろな方法がありますが、そのひとつに、京都議定書で定義されたCDM(クリーン開発メカニズム/Clean Development Mechanism)という制度に基づいた方法があります。
先進国が、開発途上国において、技術や資金などの支援を行い、温室効果ガスの排出量を抑制(または吸収量を増加)する事業を実施し、その結果削減できた温室効果ガス排出量を、先進国の温室効果ガス排出量の削減分に充当することができる、というものです。
排出が抑制された温室効果ガスの量は「環境価値(クレジット)」として換算されます。温室効果ガスを排出した場合、そのクレジットを購入/取得することで、オフセットができます。
ap bank fes '08の場合は、ラオス人民民主共和国のLao Brewery社のビール工場に、日本の技術を用いた省エネプロジェクトを導入して、排出が抑制されたCO2の量をクレジットとして取得し、カーボンオフセットするというものでした。
2010年6月、ap bankは、京都議定書に基づく国連のCDM理事会の認証を受け、全2,424トンのうち、1,624トン分のカーボンオフセットを完了しました。
日本国に「算定割当量の振替申請」を行い、日本の温室効果ガス削減目標の達成にも貢献しています。
2010年12月現在、2,424トン全量のオフセットは完了していませんが、これはラオスにおける計器不具合等のため、当初設定されていた期間内で予定されていたCO2の抑制量が認証されなかったこと、また、国連のCDM理事会認証を得る過程で想定以上の時間を要したためです。
さらに、CDM制度は、まだ新しい制度であるために、ルールの追加や修正が繰り返されており、審査基準が以前より大変厳しくなり、この制度を利用してクレジットを取得することが大変難しくなっています。
今後も、この制度を利用して残りの800トン分のオフセットに取り組むか、別の認証を得たクレジットを利用するかを、慎重に検討しています。
引き続きap bankは、残りのオフセットを完了させるための取り組みを続けます。進捗は順次公開していきます。


